離婚した後も苦労の連続、というケースが珍しくないからです。
夫婦でいることがかえって子どもにとって不幸である、配偶者が暴力を振るう、などという事情がある場合以外は、離婚の結論を急がず、何度も話し合いを重ねて、夫婦関係を立て直す努力をしてください。
そして、それでも離婚、という場合は・・・・・
「感情に流されなければよかった」と後悔しないように、冷静に、慎重に、入念な計画を立ててください。そして、どのように事を運ぶのか、イメージしておいてください。
また、計画どおりに進まず、想定外のことが起きても、動揺しないで、計画を修正し、着々と事を進めていくことが大切です。後悔しないために、計画的な離婚をすることをお勧めします。
準備期間
あなたが離婚したいと思っているなら、実行するのは1年後だと考えてください。相手に離婚の意思を伝えて、別居に踏み切るまでには、大体それ位はかかると考えた方がよいでしょう。すぐにでも別れたい気持ちかもしれませんが、冷静になって準備をしてください。今から、しっかりとした計画を立て、1年後に離婚できるように準備しましょう(勿論、状況によっては、できる限り早く離婚する方がよい場合もあります)。
話し合いましょう。
相手と話をしたくない、口もききたくない、と考えておられる方は多いと思います。また、自分の主張ばかりしてしまう方が多いのも現実です。
主張するべきことは主張しなければなりませんが、自分の主張ばかりしていて、相手の意見を聞かないのはよくありません。自分の意見を述べるばかりでなく、相手の意見にも耳を傾け、じっくり話し合いを重ねてください。問題点として一番多いのは、慰謝料や養育費の金額です。支払う相手方の収入も考慮して話し合いをしてください。
話し合いに応じてくれない。
相手が話し合いに応じてくれない場合は、手紙やメールなどを活用してもよいでしょう。直接話をするよりも、冷静に対応できるという利点があります。
第三者を立てましょう。
当事者同士の話し合いではらちが明かない場合には、第三者に間に入ってもらうのも一つの方法です。両者の言い分を客観的な立場で聞いてもらえるため、お互いが冷静になれるので、良い案が出てくることがあります。
「離婚」の言葉を安易に出さない。
夫婦間では、自分が考えていることは相手も同じことを考えている、とよく言います。だからといって、「離婚」の言葉を安易に出してはいけません。夫婦喧嘩をして感情的になり、この言葉を口に出すのは避けてください。相手に離婚の意思を伝える前に、いろいろな準備をしなければなりません。準備が終わるまでは相手に気づかれないようにしましょう。
資金計画は慎重に
生活資金の計画は慎重に立てなければなりません。
自力で生活できる計画を立ててください。慰謝料(分割払いの場合)や養育費は、途中で支払われなくなる可能性がありますので、間違ってもこれらを当てにした計画を立ててはいけません。慰謝料や養育費を当てにしたプランを立ててしまうと、これらの支払いが滞ってしまった場合、生活が困窮して借金生活に陥ってしまうことがあります。
住居の確保
離婚後に住む場所を確保する必要があります。実家に入ることができるのなら、それに越したことはありませんが、そうでなければ新しく住居を探さなければなりません。部屋を借りるには、敷金や礼金、引っ越し費用等が必要になります。最近では、敷金や礼金が必要のない物件も多くなってきていますので、不動産屋をいろいろ回ってみてください。
子供の預け先の確保
就職活動、就職をするのなら、子供の預け先を確保しなければなりません。実家に預けられるならよいのですが、幼稚園や保育園等に預ける場合には、入園したいときに空きがあるとは限りません。幼稚園や保育園の空き情報等を調べておきましょう。